ぼっちオタクの気ままな日常

ぼっちな特撮オタクが気ままに語るブログです。

怒りに任せてアニゴジを語る 前編(ネタバレ注意)

※注意・・・この記事にはネタバレと個人の主観しかありません。アニゴジを純粋に楽しまれた方や未視聴の方はご覧にならないことをオススメします。
また、三部作の前日譚に当たる外伝小説にも触れていますのでご注意を。
それでもOKという方はどうぞぼっちの愚痴にお付き合い下さい。(クソ長いです)

















アニゴジ三部作。

人類は怪獣達と戦い、異星の民と力を合わせて核の炎も通じぬ化物に挑み、敗北した。
1度は地球を捨て、そして数万年の時を経て再び奴と対峙した。戦術を練り、力を尽くし、二つの怪獣に縋ってまでゴジラに挑んだ。

その結果がこれか。
ゴジラに手も足も出ず、誇りを取り戻す事も叶わずに文明を捨て、戦いを捨て、神、いや怪獣の庇護を受けながら原始時代の生活に逆戻り。
巫山戯るな。9割9部9厘の人類は死滅した。新天地たる宇宙への希望も消え失せた。
そして辛うじて生き延びた者は英雄が最後に残した祈りを語り継ぎ、「わるいもの」を封じ込めながら細々と生きていくだと?

これが答えか?結論か?
こんなものが。こんな進歩も成長もない停滞が。
数万年に及んだ人類の戦いの。
この3部作の幕引きか。
我が物顔で地球をゴジラに支配されたまま、ヘラヘラと獣のように生きていくのか。

何より気に食わないのは、この選択を確定させたのがこの物語の主人公たるハルオだという事だ。
両親の仇たるゴジラを憎み、殲滅する為に戦った、誰より激しく、そして誰よりも優しい人間。
人間である事に拘り続けた最後の英雄。

戦いの中で文明が行き着く果てと神に依存する恐ろしさ、そして人間自身の罪と変えられぬ性質を嫌という程思い知らされた男。

だから、文明と争いの歴史に終わりを告げるという彼の最後の選択が共感できない訳では無い。

だがハルオ・サカキという男は、自らの死という形でそれを示した。

それは自分の気持ちに対するけじめの意味もあったのだろう。自ら負け戦を挑めるという、生物として不合理な人間の性質を、特攻という最も愚かな選択で体現した英雄の姿なのだろう。

文字通り、彼は自分の死を以て人間そのものを殺したのだ。

彼の行動を以て人類は生き延びた。
互いに争わず、何かを憎まず、ゴジラに挑むことも無い。これからも人類は生きていくのだろう。同じように数万年を生き延びたフツアの民となって。

これが終わり。人間は、完全に滅んだ。
ゴジラという破壊の神と、最も愚かで、最も尊い選択をした英雄の手によって。

無論、人間の文明の成果を享受している我々がこの結末をどう感じるかは、想像に難く無いだろう。
マジで虚淵ふざけんんああああああああああ!

・・・どうも、ぼっちオタクです。

若干迷走しております。虚淵さんごめんなさい。

というのも事の発端はこのツイート。

・・・はい、完全にヤバい奴ですね。三章のラストにどうしても納得がいかなくて、モヤモヤした気分で自分でもよくわかんないツイートをしてます。

というのも、自分の中でどうしてもハルオの最期が認められなくてですね。色々考えてるうちにアニゴジ全体への不満が湧き出てきまして。ちょっと1回冷静になって全体的な所感をまとめてみようじゃないかと考えた次第でして、色々考えた結果が前述の文章です。

・・・とまあ、あまりに長くなってしまったので、三部作を自分なりに纏めた物は後編に書きます。

11月11日(土)追記・・・ごめんなさい確認不足でハルオの名前逆になってました。
誠に申し訳ありません。