ニチアサ感想4/7ーという名の続・ブレイド語りー
スーパーヒーロータァイム!!
どうも、剣世代のオタクです。定期企画ニチアサ感想、4/7分になります。
リュウソウジャーは安定の面白さで、ブラックとグリーンの特徴が「家族思い」という事が感じさせられる話でした。
兄弟だけでマスター不在。これ両親死んでるorマイナソーになったパターン?
グリーンはイラつく奴かと思ったら柔軟な発想の持ち主で、ブラックは現実的ながら人の情を失ったわけではない。まさに正義のヒーローの看板に偽りなし。新メカも登場し大満足です。
さて、ジオウ。
・・・賛否両論あるでしょうね、これは。
アナザーライダーの特性を上手く利用し、剣崎と始を人間にするというEND。
確かに、紛うことなきハッピーエンドです。超全集の小説とも、劇場版ともぶっ飛んだ未来編である小説版とも違う新しい結末。
最低最悪の魔王とは異なる道を歩みだした、謎にして未知数の王の卵が切り開いた新たなる未来。
全ライダーを凌駕するという触れ込みは伊達ではなく、「仮面ライダーブレイド」という物語を完結させてしまいました。
バトルファイトは参加者不足、あるいはアルビノジョーカーを参加者としたものとなり、二人は戦う運命から開放された。
ジオウという不確定要素が加わった事で、どん詰まりだったバトルファイトへの抵抗に、完全なる終わりが訪れた。
仮面ライダーブレイド、グッドエンド。剣崎も始も天音ちゃんもみんな幸せ。
アンデットでしかなかった始は、ヒューマンアンデットの力で人間になったのか、あるいはアナザーブレイドの力か。
3人・・・、いや、4人目か。
兎にも角にも新たなるジョーカーになった天音ちゃんの手によって、皮肉にもバトルファイトは瓦解。
確かにフォーティーンへの生贄となるかもしれなかった天音ちゃんならば、特別な力があるのも頷ける。
ああ、やっぱり文句はない。誰一人不幸になってないし、この結末を望んでいなかったと言えば嘘になる。
人から怪物になった男は姿を消し、怪物から人になった男は人の中で生きていく。
二枚の切り札にして友の、永遠の別れ。
あの終わり方は尊く、美しいものだったが、不満がなかったわけはない。
残酷すぎると思った。残された者達はどうするのだと思った。そして、結局統制者を倒すことは出来ないのかという若干の消化不良感もあった。
運命と戦うとはいえ、結局剣崎がとった手段は終わらない逃避行。釈然としない思いは、胸の内に確かにあった。
そして今日という日に10数年の時を経て送り出された、公式からのIf。
ああ、確かに綺麗だ。ご都合主義も多少はあるが、ジオウでしか出来ない終わり方だ。
オーマの日という歴史の分岐点に、ジオウとブレイド双方にとって全く新しい戦士と歴史を生み出す。
統制者をどうこうするのではなく、アナザーブレイドにジョーカーの力を吸収、封印させるという絡め手。
偶然にもブレイドとジオウ双方の設定を活かした形の解決法。ジオウの本筋を加速させるのと同時に、エッセンスとしてブレイド勢の客演を成立させる。
カリスとは対照的に原作再現高めなライトニングソニックも見れたし、戦闘も爆発多めで凝っていた。
海東の目的もひとまず明かされ、白ウォズの暗躍と顛末も唸らされた。
子供おいてけぼりは最早いつもの事だ。
精々文句はアナザーブレイド相手に並び立つジオウ・ゲイツ・ウォズ・ブレイド・カリスという構図が見たかったくらいだが、そこはまあ妥協しよう。
トリニティはクライマックスを思い出し、ソウゴの“魔性(人たらし)”な面に、一応の仲間となったウォズ達。
少し詰め込みすぎ感こそあれ、実際脚本の密度も戦闘も凝った良い回だった。
オーマジオウ、いや王となる為に全ての平成ライダーの力が必要なのは一体なぜか。
スウォルツの謎と目的とは何か。
そしてアナザーアギト関連で再び荒れに荒れそうなアギト編の行く末とは。(翔一くん真魚ちゃん御室さんおかえりなさい)
これからのジオウにも目が離せない。
だが、この胸に燻る釈然としない想いは一体何なのか。客演というものは難しいなと、改めて再確認した、そんな回でした。
・・・以上、最近の展開の都合上ジオウに偏りがちな感想でしたー。