劇場版ルーブ感想2(ネタバレ&考察あり)
ジーッとしてても、染め上げろ!!
・・・どうも、真と化したぼっちオタクです。
それでは劇場版ウルトラマンルーブの感想、早速続きを書いていきたいと思います。
まずはウルトラマントレギアについて。
いいキャラでした。本心を仮面で隠し、自ら破滅に導いた人を嘲笑う悪魔という名の愉快犯。
優しい口調で心につけ込み、どちらを選んだところで破滅するような選択肢を与え、その果てを見届け嘲笑する。まさにクソゲーの如き理不尽っぷり。
最近だとアレクシスを思い出すキャラでしたね。いやまあこちらのほうがやり口的に悪質ですが・・・。
最初は優しくしておいて、その実悪意しかない白々しさと行動目的。まさに神話において語られる悪魔のやり口そのもの。
実に良い悪役してましたね。
演出はホラー映画っぽいですけど。
それで気になるこいつの正体ですが、個人的にヤプールとの関連性を疑ってます。
異次元から現れ、生物を怪物に改造し、人の心を利用し嘲笑う悪魔。もうこの説明だけでヤプールが思い浮かぶようです。
まあ実際の所他にもっと似たやり口の宇宙人もいるようですが、知名度と人気的にそろそろ復活してもおかしくないかなと。
なので結構期待してたりするのですが、ともかく顔とカラータイマーというウルトラマンの大きな特徴が隠されている(拘束具っぽくもある?)謎に満ちたキャラなので、今後の活躍に期待したいですね。
あ、ちなみに超全集によるとルーゴサイト暴走させたのこいつと確定してるんですが、その表現がちょっと怪しいんですよね・・・。
え?そもそもなんでこいつカツ兄狙ったんだって?
・・・いくつか考えられるものとしては、「家族の絆」への興味と、湊兄弟の「素人ウルトラマン」という珍しいケースだったからでしょうか。
カツミもイサミも、力だけをたまたま継承した人間という、「人間だけどウルトラマンになれる」というある意味中途半端な存在なわけです。
ウルトラマンと一体化していないのに、レジェンドヒーロー達の力を用いて戦うド素人。ルーブ世界には防衛隊もないし、怪獣自体一年以上出ていない。
ぶっちゃけ都合のいいカモだったんでしょう。
ルーゴサイトどうなったかなーってルーブ世界を軽い気持ちで除きつつ、ダーリンをハッキングする事で湊兄弟の個人情報を入手。
置土産代わりににキングジョーを暴走させ、ルーゴサイトの顛末で兄弟に興味を持ち、本人達の素の人柄を見るためしばらく放置。(ここでゼロが去った時期のリクとペガを誘拐を画策?)
結果的に夢に迷い心の隙を突きやすいカツ兄と、その友人を狙ったと思われます。
計画性があるようなないような中途半端な考察ですが、言動的に愉快犯としかいいようがない無軌道な立ち回りを見せているので、とにかくあの謎の仮面が暴かれる瞬間が楽しみです。
地味に一度たりともウルトラマンって名乗ってないのもキーポイントだったり?
お次はリクくんとペガのジード組について。
・・・安定感がすごい。何違和感なく冒頭から出てきてんだリクくんいつから絢香市の住人になった()
リクくんもペガも、そのどちらが欠けていてもこの物語は確実に詰んでいました。トレギア最大の悪手はこの二人に手を出したことでしょう。
登場からいきなり囚われの姫君・・・、もといヒロインだったペガですが、彼のダークゾーンがなければカツ兄はアウトでしたし、リク君も最初はペガを助けてもらうという借りを作る形でしたが、最終決戦では逆転の狼煙を上げるジョーカーのような活躍を見せてくれました。
ええ、私ヒーローが助け合う展開は大好物です。
戦闘面も各形態に新技、そして最後の最後、溜めに溜めて降臨するウルティメイトファイナルは文字通りのジョーカー。
変身時間のインターバルがないこの形態を温存するのは戦略的にも辻褄があっていて、誕生時とは逆に
アサヒを激励してから変身という流れはまさに完璧でしたね。
友を助け、暖かく接してくれた家族の絆を守る為、そして再び運命を変える為に仲間との絆の体現たる究極形態に変身する。
最高じゃねえか。
ルーブ組とも終始ガッツリ関わっていましたし、単なるゲストに留まらない八面六臂の大活躍でした。
全員が助け合っていて、登場人物に無駄がないのがこの映画のいい所でしたね。
父を妄執から解放したリク君にとって、容易には手に入らない家族という絆。
今回港家とリク君が絡むと聞いて、一歩間違えると残酷な展開になるかもと実は不安だったんですが、全くの杞憂でしたね。
ジードの家族といえばレイトさん一家がいますが、
彼らとはまた違うケースですからね。
レイトさんはゼロさん共々リクの保護者、兄貴分的な存在だったので、少し目線が違うと思うんです。お互いの生活を交換して認め合ったし、リクくんがレイトさんの家族に嫉妬したり自己投影することはないだろうと。
なので、今回のアサヒと絡むシーンは非常に良かったですね。
わざとらしく強調される事はありませんが、クリスタルの願いから生まれたアサヒとベリアルの遺伝子から生まれたリクは似たもの同士というか、有り体に言うと普通の人間じゃないんですよね。
でもそんな自分でも家族は受け入れてくれる、だから今度は私が皆をハッピーにしたい。本編の後日談としても、リクに家族の絆を伝える展開としても自然な流れで実に良いシーンでした。
地味にグリージョ誕生のフラグでもありましたし。
・・・あー、これ終わりそうにねえな。(突然の本音)
大分強引ですが、少し予定を変更して、グルーブは次に回すことにします。
という事で今回はこの辺りで。
以上。ぼっちオタクの感想その2でしたー。